【音大生必見】在学中にしておきたいこと① 〜社会人になって役立つスキル〜

【音大生必見】在学中にしておきたいこと① 〜社会人になって役立つスキル〜

音大生や音楽を学んでいる皆さんの中には「将来は音楽系の仕事をしたい」と思っている方も多いでしょう。演奏家や作曲家やサウンドクリエーター、評論家などなど… なれたら最高かもしれませんが、言わずもがな、とてつもなく狭き門です。もしなれたとしても、最初からそれ一本で食べていけるかどうかは、はっきり言って分かりませんよね。

この「在学中にしておきたいこと」シリーズでは、多くのみなさんにとっても可能性がある、いわゆる音楽系の仕事への就活にスポットを当てて、在学中に準備できることを伝えていきたいと思います。


できるかぎり多くのジャンルの曲を聴く

さて、「音楽系の仕事」といっても、レコード会社や音楽事務所などの、いわゆるゴリゴリの「音楽業界」にあたるものから、楽器店や音楽教室音楽療法士やクラフトマン、はたまたクラシックやジャズが流れている喫茶店のホールまで、本当に幅広い仕事があります。

「えっ、喫茶店?」と思われるかもしれませんが、実際は仕事内容に「音楽の知識と理解」を求められるケースは意外に多く、「音楽系の仕事」と言える場合も多いのです。

例えば、お客様が音楽を楽しみに来るような喫茶店の求人内容に「音大生、音楽経験者歓迎」と書かれていたとしましょう。いざ働くとなれば、音楽を邪魔することの無いよう「聴きどころ」で大きな音を立てたりオーダーを聞くのは厳禁でしょうし、お客様から「これは誰のいつの演奏なの?」と質問を受けることもあります。もしかすると、店長に今日流す曲の選曲を任されるかもしれません。

そういった時に「自分は声楽専攻なので、室内楽にはちょっと疎くて…」なんて通用しません。そう、世間では「クラシック音楽を学んできた人はクラシック全般(たまにジャズやポップスも含まれるw)に詳しいはず」という誤った認識があるのです。

こういう場面はどんな音楽系の仕事に就いても経験します。

ちなみに筆者が突然ふられて愕然とした質問

「マーラーの5番みたいな入りの曲、いくつか集めといて」
「緊迫感があるけど寂しい感じの交響曲知ってる?」
「バッハとヴィターリのシャコンヌはどっちが難しい?」
『「ます」』ってピアノ曲だっけ?」

すぐ答えられなかった時の虚しさと上司のがっかりした顔といったら。「音大卒だから雇ったのに」という心の声が聞こえてきそうです。それが企画系の業務の場合は評価や査定に関わってくることもあります。ということで…

みなさん、自分の専門楽器以外の編成の曲もたくさん聞いておきましょう!!

忙しい中でも、少しづつ色んな編成の曲を聴いて学んでおくことで、入社後の自分の価値が上がります。ちょっと悔しいですが「当たり前」と思われていることを「当たり前」にしておきましょう。

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